みなさんこんにちは。もう2月ですね。
先日、MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)とTKI(Thomas-Kilmann Conflict Mode Instrument)の診断を受けてみる機会がありました。
MBTI は、数年前に自己理解などの診断の一種として流行っていた気がしますが、最近では教育現場や組織開発などの分野でも活用されているようですね。
TKI は、今回はじめて診断しましたが、自分自身のコミュニケーションの傾向を分析できる診断のようでこれも面白かったです。
診断を実施する際の心理状況により、結果が左右されるようですが、猿人には個性的なメンバーが揃っているため、どんな傾向があるのか少し興味があります。
猿人の特性がどこにあるのか、ここにヒントがあるのかも(ないかも?)しれません。笑
さて、本ブログでは猿人×翔泳社で実施した「情シスアンケート調査」の結果についてシリーズでお届けしています。
前回はこちら:
シリーズ第3回となる本日は「スポンサーセッションが選ばれなかった理由」について掘り下げていきます。
ブログの最後には、アンケート調査結果レポートと調査結果をもとにした対談記事のリンクを貼っていますので、ぜひチェックしてみてください。
1.スポンサーセッションが選ばれない理由
以下は「過去に大型イベントに参加した際によかったコンテンツ」において「スポンサーセッションを選ばなかった理由」についての回答結果です。

この設問の目的(背景)における視点は2つありました。
1つは、猿人が「主催社」企業のサポートを行う側としての視点、
もう1つが、猿人が「協賛企業」のサポートを行う側としての視点です。
もし、スポンサーセッションが不人気な場合、
主催企業であれば「スポンサー様セッションの事前登録率を上げるにはどうすればよいのか?」という問いに対して、
協賛企業であれば「自社のセッションを魅力的にするにはどうすればよいのか?」という問いに対して
何か、ヒントを得ることができるのではないかと考えたためです。
回答結果は上記の通りですが、上位の2つ「ITツールの紹介・説明」や「宣伝要素が強い」という点でイベント参加者はスポンサーセッションへの参加に対して消極的になっているということがうかがえます。
したがって、イベントの登録サイト上で登録前に得られる情報(タイトル・概要)に製品・サービス紹介や宣伝の要素が強いと選ばれづらい、というのは明らかです。
では、スポンサーセッションを聴講したいと思ってもらうには、どうすればよいのでしょうか。
2.見たいと思えるセッション内容は?
以下は「スポンサーセッションを選ばなかった理由」における「見たいと思えるセッション内容」についての回答結果です。

ここでの回答結果は、「他社との比較」が最も多く、半数以上を占めるという結果となりました。
インターネット上で自ら情報を取りに行くユーザーが増加した一方で、イベントに参加するユーザーは、正しい情報や効果的な情報収集を目的意識として持ち、差別化のポイントを明確に示してくれることを期待していることがうかがえるのではないでしょうか。
「他社との比較」に次いで半数近くを占める「業界最新情報」の観点では、自社製品・サービスフックではない切り口、また実際に自社製品・サービスを導入した企業とのリアルな対談というインタラクティブな形もよいかもしれないですね。
セッションの骨子を検討する際、わかりやすいという側面で事例紹介やパネルセッションといった「人」に左右される要素で検討してしまっていませんか?
猿人でも、集客ができそうなセッションの建付けをとして、事例やパネルディスカッションなど「人」に焦点を当てて企画・提案をさせていただくことがあります。
ただ、「人」を切り口とする場合にも、客観的な比較の要素を盛り込むなど、来場者に腹落ちさせるポイント、たとえば「社内稟議のために必要となる比較検討の要素」を持って帰ってもらうというのも重要なのだと感じました。
また、主催企業に関しては、協賛セッションについて協賛各社から提出されたセッションタイトルや概要をそのまま集客サイトに掲出するのではなく、主催社側でのチェックポイントを設け、他社との比較要素の情報をネガティブな視点ではなく、ニーズに合わせた切り口として提供する、パネルディスカッションのストーリーについて協賛企業と意見を交わす場を設けるなど、主催社と協賛企業とでコミュニケーションを取り、積極的に関与をしていく必要があるのかもしれません。
さて、今日も長くなってしまいましたので、今回はここまでとさせていただきます。
次回は「イベントの開催時期、時間、懇親会に求めるもの」について掘り下げていきたいと思います!
次回もお楽しみに!
おまけ:翔泳社にて掲載中の調査レポートと対談記事はこちら
現在、調査レポートは MarkeZine にて公開されておりますので気になる方は下記よりダウンロードくださいませ。
また調査結果の内容について MarkeZine Day のイベント担当の方と土谷・阿久津による対談記事も絶賛公開中となりますのでこちらもぜひご一読ください。