情シスアンケート調査にトライし、想定と違う結果になった話②

阿部 晴佳
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みなさんこんにちは。
いよいよ、2025年がはじまりましたね。

年末、某テレビ番組の街頭インタビューで「万博の入場料、いくらだと思いますか?」という質問とその答えに対して、多くの人が「えー、高い!いかない」と答えている場面がありました。

価値があると思う人は行き、そうでない人は行かないーーでは、その価値を感じる「何か」とは何でしょうか?

私たちが日々の仕事で大切にしている「WOW」、つまりワクワクする体験がその「何か」なのかもしれません。ただ、それを伝える情報がこの万博においては、十分に行き届いているのかな?と私たちに置き換えてみると、少し考えさせられる場面でした。

さて、本ブログでは猿人×翔泳社で実施した「情シスアンケート調査」の結果についてシリーズでお届けしています。

前回はこちら:情シスアンケート調査にトライし、想定と違う結果になった話① 

本日は「集客手段と参加動機」について掘り下げていきます。

ブログの最後には、アンケート調査結果レポートと調査結果をもとにした対談記事のリンクを貼っていますので、ぜひチェックしてみてください。

1.企業のIT担当者はイベント情報をどのようにして入手しているのか?

以下は大型イベントとセミナーでのそれぞれについての回答結果です。

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このアンケートの目的は、集客の手段において我々が認識できていない認知経路を把握することでした。

ポイントは「情報収集の手段」、つまりイベントを認知したきっかけを聞いている点です(最終的な登録やCVではありません)。

たとえば「社外からの紹介・口コミ」が上位であれば、メルマガより営業集客を強化し、集客コンテストの企画とそのインセンティブ予算を増やすのが効果的かもしれません。逆にソーシャルメディアでの認知が多ければ、そこからCVにつなげる施策を検討すべきであろうといった予測を立てていました。

ただ、今回のアンケート結果では、主催企業やメディアからのDMやメルマガが大部分を締めており、我々が肌感覚で持っている想定とほぼ一致していました。

とはいえ、「SNSでの情報発信は不要」と解釈をするのは早計です。認知の機会が多いに越したことはありませんので、予算やリソースといった事項を含め、優先順位を決めて活用を検討していくとよいと思います。

もっと言えば、ソーシャルや口コミ、広告などは、認知経路としてはまだまだ改善の余地があるとも言えるかもしれません。

ターゲットの属性や行動パターンに合わせて、適切なチャネルを選び、その後の効果検証を行うことが重要なのだと思います。

2.イベントへの参加目的・決め手になった内容

以下は、大型イベントとセミナーそれぞれでの参加動機についての回答結果です。
(すべての設問の回答結果をご覧になりたい場合は、末尾の調査レポートのダウンロードページをご参照ください)

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回答結果から、大型カンファレンスとセミナーのどちらでも「開催テーマ」が最も重視されていることがわかります。

プランニングの際、つい開催時期や著名人のアサインに気を取られてしまいがちですが、しっかりとしたテーマ設計が重要ということを、改めて再認識させられます(当然のことと言えば、当然のことなのですが)。
もっと言えば、テーマが魅力的であれば、企業としての知名度に関わらず選ばれる可能性があるということを示しているのかもしれません。

メルマガでの集客において、著名人の名前は開封率やクリック率の向上に寄与する可能性はもちろんありますが、これが参加を決定づける要因ではないことが示唆されているように思います。

一方で、ここで面白かったポイントは、この後に続く大型カンファレンスに関する設問「参加した際によかったコンテンツ」において「有識者やタレントによる特別講演」が最も多く選ばれた点です。

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有識者やタレントのセッションというのは、「登録の決め手にはならないが、イベントエクスペリエンスという観点では高い満足度に寄与している」、と言えるのかもしれません。

(この点に関しては、現時点で明確なことは言えないため、今後も定点調査していきたいと思います)

さて、今日も長くなってしまいましたのでここまでにして
次回は「スポンサーセッションを選ばなかった理由」について掘り下げていきたいと思います!

次回もお楽しみに!

 おまけ:翔泳社にて掲載中の調査レポートと対談記事はこちら

現在、調査レポートは MarkeZine にて公開されておりますので気になる方は下記よりダウンロードくださいませ。


また調査結果の内容について MarkeZine Day のイベント担当の方と土谷・阿久津による対談記事も絶賛公開中となりますのでこちらもぜひご一読ください。

 

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