2025年 年頭“直”感
宇野 浩二
新年あけましておめでとうございます。
2019年から今年で7回目の年頭”直”感、年々「やらされ感」が増してきますが、広くみなさんにご挨拶できるのもこういう機会しかないので「やれ」と言ってくる従業員に感謝しつつ、昨年の振り返りと今年の抱負を今から考えたいと思います。
最後までお付き合いくださいませ。
「それ以外のところ」
イチローが素晴らしい野球選手であることは言わずもがなですが、当時のマリナーズは優秀な選手が豊富だったんですよね。
だけどリーグ優勝決定シリーズで勝てなかった。
一方、同様にメジャーリーグトップクラスの選手が揃い、ワールドチャンピオンになったドジャースの大谷選手がNHKスペシャルの取材でこんなことを言ってました。
NHK スペシャル メジャーリーガー大谷翔平2024 (2024年12月29日放送)
Q.去年まで外から見ていたドジャースの印象と、ことし中に入ってみて全然違うものでしたか。
「違いますねやっぱり。もちろん戦力、すばらしい選手たちも多いというのもあると思うんですけど。やっぱり外から見てると『やっぱり単純な戦力差かな』というか。それはね、いい選手たちがいてというふうに見えがちだと思うんですけど。実際中に入ってみて、必ずしもそれだけではないですし。むしろそれ以外のところというのが、常に勝っていくチームというのはやっぱり違うのかなと思いますね」
「それ以外のところ」ー。
テレビで何気なく目にした大谷選手の一言がとても頭に残りまして。
なんかすごくわかるようで明文化しにくい。けど、僕らにもそんな実感があったので新年のネタにさせていただきます。
猿人は会社全体でも個人でもスキルと経験値を上げていくことを重要視していました。もちろん今でもそうです。当たり前の話ですよね。僕らには固有の製品があるわけではないので、BtoBマーケティング、イベント関連におけるサービスレベルを上げていくことが顧客満足度を上げていく。
けど、何か開発されたモノを売っているのではなく、個々のプロデューサー/ディレクターの頭の中にある企画力/知識/経験値/進行管理能力が商品なのでスキルレベルの均一化が難しい。
何よりも「猿人のAさんより、Bさんの方が経験値あるしいいよね。なんでうちに彼をつけたの?担当変えてくれない?」みたいなご相談をいただくのがなんとも申し訳ない。
いっそのこと、従業員みんなをロボットかAIエージェントに置き換えられないかなー、とか。
ちょっと脱線しましたが、僕らは担当者の属人的なスキルとキャラクターでお客さんと相対していたんです。「猿人」という十数年蓄積され続けている大きな情報資産があるにも関わらず、実は営業ディレクターが個で戦っている状況でした。
「猿人の企業全体の情報資産」をみんなで活用しようよ!という動きは数年前からあったんですが、忙しさに負けてなかなかそういう仕組みをつくれずにいて。けど、2024年は中途採用も多く入って即戦力になってもらうには、個が持っている引き出しを全部出して、猿人の情報資産をもっと豊かにし、みんなが使いやすい組織に変わる必要がありました。
そして実際に大きく変わったと思います。
これまでは仕事がデキる人間にお客さんも案件も情報も集約されてたけど、いまは若手や中途にもすべての機会が平等に与えられている。そういう仕組みと組織が出来ました。
機会があれば実践的な学習機会になる。デキる人間は空き時間ができた分、後輩の育成や案件のクオリティチェックができる。新しいサービスの開発も考えられる。
また属人的に仕事をしてきたから、「Aさんは知ってるけど、Bさんは知らない」みたいな知識・スキル格差もあったけど、それらもひとつのデータベースになりつつある。お互いの良いところ、悪いところを知る機会ができ、会社全体でレベルが上がってきた。
まだまだ完成形ではないけど、そこに課題があるってみんなが認識していて、みんなで取り組みを進めています。
いやー、この有機的なつながりが猿人の強さだなと思って。
これ、誰かが強烈なリーダーシップで推し進めているわけではなく、アシスタントさんや派遣社員さんも積極的に参加してくれてる「チーム友達」感がうれしくて。
あ、話を戻すと、イチロー時代のマリナーズは優秀な選手が多かったけど勝てなかった。いまのドジャースは勝てる。その違いが「それ以外のところ」にあるとするならば(※野球に詳しくないんで実際のところは知りません)
じゃあ「それ以外のところ」ってなんだ?って言われると明文化しにくいし、考え出すと長くなるんだけど、知識・スキル・経験値以外の、あ、いや、それらも含めて、猿人はひとつであり、みんなでひとつの場所を目指していること、という風に解釈しました。
そんな想い・考えの大切さを会社全体で認識し、実行した2024年でした。
俺たち何?え?
そして、猿人のビジョンは変わらずココです。
猿人が存在する限り、変わらないと思います。
というか、この小さい文字の方が個人的に腹落ちするので好き。
こんな世界をつくって、お客さんに安心してもらいたいし、頼られたい。
そういうネットワークを広げていきたい。
2024年もおかげさまでお客様もお仕事も増え、とてもありがたい一年間でした。
一方、お客さんのリクエストもホント多様化しており、僕らが経験したことのないお仕事のご依頼もありました。「任せてください!何でもやっちゃいますよ!」って、空返事で答えちゃいますけど。そんな危険極まりない状況のときに、僕らと一緒にお客さんの要望を実現してくれたのが、僕らの協力会社=パートナーさんだったんです。
いま猿人はどんな球が来ても打ち返せるエコシステムが出来上がろうとしていて、2024年はマーケティング関連における対応業務領域、連携体制が強く大きく拡大する年になりました。
BtoB領域では電通なんか目じゃありませんね、きっと。
僕らと同じスタンスで、同じ視点で一緒に仕事をしてくれるパートナーさんには感謝しかありません。お客さんがいないと商売は成り立たないけど、お客さんよりもパートナーが大切です。そう、なので、いろんなパートナー会社さんと連携を組むことによって、多様化するお客さんのニーズに応えることができ、スピードも上がり、確実に猿人のサービスレベルはあがりました。
ちょっと脱線しますけど、
僕らのような広告業ってマージン商売じゃないですか。一つの案件に関係会社が増えるほどマージンがかさむんですよ。下請け、孫請け、ひ孫請け・・・がそれぞれ利益を取らないとビジネスとして成立しない。結果、顧客へのサービスってマージンが60%で40%のコストで作られてるなんてことはよくある話。
なので、猿人では基本的に代理店さん(広告代理店など)からの仕事はお断りしています。
その時点で顧客に発揮できるパフォーマンスの費用が削られているので。だから僕らは顧客(直クライアント)と直接取引をして正当な費用をいただいてます。そうしたらパートナーさんにも存分なパフォーマンスを発揮してもらえる費用を割り当てられる。従業員にも対価を支払える。猿人はその責任も担っていると思っています。
なので、みなさま、今年もたくさんのお仕事をお願いいたします!!
簡単ですがご案内
だいぶ話が長くなりましたww
ここからは、今後の猿人について少しお話させてください。
最近社内で好調なのが猿人内のマーケです。発足して2年くらい?だと思うんですが、最近はホームページ経由で多くの問い合わせをいただくようになりました。デジタル広告も出してたり、ダウンロードコンテンツもつくってたりしてるので、ご興味がありましたらぜひ覗いていただけたら嬉しいです。
あと、海外進出も果たしたんです!!というのは大げさですが、海外企業が日本市場に進出したい、日本でテストマーケティングしたいといった際に猿人がサポートしますよ、といったサービスを始めました。これ、単純に将来海外移住したいよねーって軽い気持ちから始めたんですけど、これまた問い合わせ結構あるんですよ。これもマーケ部がやってくれています。
もうひとつ、お客さん側の課題でよく聞くのが「誰か専任でつけられないかな?」というご相談です。
業務量がとても多くて、いまの部署内では対応できない。かといって、ヘッドカウントを増やすのも難しい。なので、毎日とは言わないから週2~3日とか専任でマーケの雑務・庶務をやってくれない?みたいな。
これもしばらくしたらみなさんにサービスとしてご案内できると思いますので少々お待ちください。丸投げ、受け止めますので。
最後に。ランニング部発足!
猿人社内だけではなく、お客さんやパートナーさんも参加してみんなで一緒に皇居を走る部活が始まりました!
走るのに自信が無い人はスクーターかタクシー参加でもOKです笑!
ご興味がある方は誰かに連絡ください―。
TEAM ENJIN | JOGGERS(以下資料からコピペ)
▼ジョガーズの掟
①仕事のパフォーマンスを上げよう:趣味ができるのは仕事がベースにあってこそ。
②趣味には全力で取り組もう:それするためにはメリハリが必要。
③コミュニティを作ろう:案件だけでは感じれないツナガリを。
・日時:毎月第三木曜日 7:30~9:00
・場所:皇居
・Facebook ページ:Joggers by Team ENJIN
(第一回、JOGGERS の様子)
重い顧客愛と勝手な使命感
最近「僕らはなんのために存在をしているか」という話をよくします。
自分の給料?クリエイティビティを表現するため?みんなに認められたい?もちろんそれらもあるけど、、、
「困りごとを持つお客さんの課題を何かしらの手段・手法で解決する」というところにやっぱり立ち返るよね、と。
僕らはその強い想いでビジネスが成立している、と。誰かのために自己犠牲できる信念。
そう書いていたら、あぁ、冒頭に書いた「それ以外のところ」とは、猿人では“重い顧客愛と勝手な使命感”と表現するのはどうだろうか!うん、そういうことにしよう。
そして、僕らのミッションを戦略に落とし込み優位性を列挙したのがこちら。
これ、2022年に猿人2.0進化計画(過去のブログで紹介:こちら)でつくったんだけど、結構いい感じに近づいてきてんじゃんー!!って思っちゃいましたがいかがでしょう?
みなさんからも同じように見えていたらうれしいです。
毎年のことではありますが、勢いで書いてしまった手前、脈略の無いご挨拶?になってしまいましたが、お許しください。。。
本年も猿人をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
宇野 浩二
https://www.facebook.com/koji.uno.3
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