コーポレートサイトリニューアルへの道 Vol.4 協力会社選定:おびえる戦士

阿部 晴佳
195-samune

はじめに

どうもこんにちは!

今回のブログは、コーポレートサイトリニューアルの経緯から苦悩、
我々の想いを形にしてくれたWebパートナーとの対談をシリーズでお送りいたします。

✓ Vol.1 よし、やっぱコーポレートサイトをリニューアルしよう!
✓ Vol.2 初期企画フェーズの苦悩
Vol.3 協力会社選定:ない袖は振らない勇者
Vol.4 協力会社選定:おびえる戦士
✓ Vol.5 めでたくローンチ、物語は続く。~悶絶コンテンツ制作フェーズの始まりはじまり

第5章:おびえる戦士

Abe:Urabe san がかっこいい話前回はこちらをしたところで、Kondo sanからもいいですか?
JBNとは、提案の時に初めましてだったと記憶しています。Kondo sanから見た猿人の最初の印象とかって覚えていらっしゃいますか?

Kondo san:打ち合わせの前に見ていたトップページのメッセージや採用ページの雰囲気から、とんでもない人たちなんじゃないかっていう印象はありました。笑

また自治体向けの取り組みなんかもやっていて、いったい何をやってる人たちなんだろうっていうのが、第一印象でした。
特に「あなたの丸投げ、全て受け止めます」ってすごい強いメッセージだと思うんです。


一番最初は「丸投げ、全て受け止めます」のインパクトが強すぎて、コンテンツのバランスも少し偏っているように感じたため、「本当に丸投げに対応するサービス提供ができてるのかな?」って、疑念というより、そもそも説得力が足りていないのではないかと感じていました。

一同:

195-image1

Kondo san:でもPJ中に議論を重ねていく内に「丸投げ」って本当にこの言葉そのままに対応する考え方やサービスを持っていて、着実に仕事をされている会社なんだという印象に変わっていきました。

話戻ってCRHとタッグを組んだ理由ですが、HubSpot Solutions Partnerとタッグを組むというのは、やはりスタンダードではなく、CRHとしか実績がありません。

Urabe sanも言っていた通り、HubSpot界隈では、CRHは戦略に強いという印象があり、JBNは制作会社がルーツなのでWeb制作が得意であり、両社の良い部分を補いあえる強いパートナーになれると思ったからです。

Tsuchiya:なるほど、タッグを組む前からお互いの認識にズレがなかったため、うまく自分たちのフィールドで強みを発揮できたということですね。

Kondo san:Urabe sanを見ていてもよく分かりますが、CRHは顧客とどう向き合い、受け止めるのかを真剣に考えてくれるため、いい仕事ができるのではないかと思い、タッグを組みました。

Tsuchiya:たしかに提案の内容も包括的に戦略レベルのところも触れてもらいながら、Web制作、HubSpotの活用方法までしっかりと提案いただいた印象でした。

Abe:もともとはコーポレートサイトリニューアルでの依頼でしたが、最終的に継続的に協業していきたいと思っていたので、リニューアルだけではなく、その先のスコープまで見据えた提案をいただけたことが今に至る結果になったのだと思います。

第6章:戦略会議

Kondo san:提案を練る過程では「猿人の思想に、Webの表現を合わせていく」必要があり、そこがいちばん苦労した点であったかもしれません。

Tsuchiya:提案の方向性についてUrabe sanとKondo sanで一緒に考えていただいた際に「丸投げ」というメッセージにどう見合うサイトにしてくか、というところに課題があったようですね?

Kondo san:提案のタイミングでは、「丸投げ」というものが猿人のコアなサービスとどうつながっているかの解像度が非常に弱い状態でした。
おそらく提案時のサイトデザインは、かっこいいと捉えていただいてると思うのですが「猿人」と「丸投げ」が体現されたデザインにはなってないと思います。

Urabe san:確かに当時の情報量で作ったデザインが、そのまま採用になることはないだろうとは思いつつ、このクオリティを評価してもらえたら優位に立てるポイントになるのではないかと思っていました。

Abe:そうですよね。提案いただいた際のデザインは、我々もかっこいいデザインだと思いました。ただ、かっこよすぎて猿人っぽくないねっていうのが正直な印象で我々からのインプットが足りていなかったところだったのだと思います。少なくとも求めてるのはこういう方向性だという感触はありました。

Kondo san:その時のメモがいま手元にあって。笑

 

※参考:提案時のデザイン

195-image3

 

Kondo san:球体背景が動いてくっついたり分裂したりする動きは典型的だと思うのですが、この球体から「丸投げ」をどうデザイン的に解釈したかというと、球体では即座に反応するとか、柔軟に受け止めるとか、関わり合う(交わる)みたいなイメージでデザインで解釈=表現したと書いています。

これは、Urabe sanからいただいたワイヤーフレームと情報設計を元に作ったのですが、デザインとしては、ある程度のクオリティで仕上げていますが、提案時点ではこのくらいにしか表現ができなかったというのがあります。

Urabe san:裏では、ヒアリングシートやキーワードから情報をピックアップしていて、例えば「先進性」や「プロフェッショナル」というキーワードから「ユーモア」「やわらかさ」の部分も拾っていくと、変換する作業がすごく難しかったのを思い出しました。

設計の段階では、やや硬い方向に行き過ぎてた部分はあり、その「固さ」と「面白さ」をいい塩梅に合わせる比率、ポジショニングが難しかったですね。

第7章:ストーリーは次の展開へ

Tsuchiya:我々もWeb制作の案件を支援することはたくさんありますので、Kondo sanがおっしゃる解像度の問題はすごくよく分かります。でも、ヒントの少ない情報をどう解釈して提案をしてくれるのか、どこまでのレベルに引き上げてくれるのかという点は、猿人のクライアントも代理店に求めていることだろうなっていう仮説の元で、今回のパートナー選定でも重要視していました。

決して100点が欲しいというわけではなく、完璧なドストライクな提案が欲しいわけでもなく、少ない情報から何を考え、どう噛み砕き、アウトプットにどんなものを反映してくれるか。そういう視点や考え方やアプローチが重要で、提案でもそこを見させていただいていました。

いま絶賛、『展示会攻略:RFPに"書かなくていいこと"』というDL資料を作ってますが、これと同じ思想で、達成したいことは伝えた方がいいし、背景も伝えた方がいいけれど、それ以上のことは伝えない方が、その方々のクリエイティブだったり、思考を感じることができるし、気持ちも図れるというか、分かると思うんです。

一般的にWebサイトのリニューアルの提案でデザイン案まで要件になることはそこまで多くはないのではないかと思うんですが、今回の提案ではその包括的なところも含めて感じ取りたかったのでデザイン案が欲しい旨も伝えて、ちゃんと応えてくれたのは皆さんでした!(感動)。

そういう意味でクオリティをちゃんと担保して、責任ある仕事をしたいというUrabe sanの気持ちがちゃんと伝わったんです。
そして、少ない情報からしっかりしたデザインをちゃんと出してくれたのも僕らはすごくありがたかったです。

Kondo san:Urabe sanからは、旧裏サイトが“おもしろ”に寄りすぎている部分があるのではないか?という考えを聞いており、実際のところ猿人の強みは別のところにあるはずという考えもありました。

だから、面白さだけにフォーカスすることで隠れちゃうものがあったら、それはすごくもったいない気がして。

Urabe sanからは、「そうじゃない(面白じゃない)ような気がするんです」という話もあったので、なにかありそうな気がするって話していた記憶があります。笑

Urabe san:たしかにそうですね。だからこの後にラーメンのくだりが出てきた時、僕は焦りましたよ。すごく。

一同

195-image1

Urabe san:でも、その先にちゃんと自分が理想として思い描いてた以上のところにゴールがあったので学びとして大きかったです。

 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おまけ:以下裏話
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

195-image5

 

(休憩中・・・・)

Tsuchiya:Urabe san、ラーメンって言いだしたとき、焦ったんですね?

Urabe san:僕は焦りましたね。ラーメンかぁ・・・と。

結構、ラーメンへたどり着く前にも議論をたくさんしていて、いろんな方向性を模索して、その分スケジュールも少し厚くとっているフェーズだったので、ここがちゃんと然るべきところに収まるかどうかで、かなりプロジェクトの肝になると思っていました。

で、そこで選ばれたのがラーメンだった時には、僕は焦りましたよ。(2回目)

Tsuchiya:おいおい猿人さん大丈夫かと?

Urabe san:正直、針に糸を通すようなチョイスだったと思うんです。

最終的に「この感じだったらいけるかもしれない」っていうところが見えてくるまでひやひやしてた部分も若干あり、議論フェーズは、かなり繊細に進めたいと思っていました。

Abe:当初、我々も決して面白さを前面に走るつもりは最初からなかったですからね。

Tsuchiya:過去のサイトでは、面白さに走る傾向はあったし、なんとなく面白さがなければならないみたいな強迫観念が、過去担当した人の中にはあったのだと思います。

話は戻りますが、今回、我々が本業とこのプロジェクトを二足の草鞋で遂行しなければならない中、ちゃんと会話ができ、プロマネしてしっかり引っ張ってくれるのか、上流も考えてもらえての作りこみなのか、また当たり前ですが、最終的にちゃんと形にしなければならないので「仲間として一緒にやっていただけそうなのか?」というところが、選定させてもらう上での主な論点でした。

で、いただいた提案から、これらをクリアに理解できました。なので、実際にはさくっと決まりました。

Kondo san:この話めっちゃ面白いですね。

Tsuchiya:意思決定のプロセスって提案する側は、なかなか聞けないじゃないですか。普段、猿人は提案する側で選定される方なので意思決定プロセスは、それはそれはめっちゃ興味あるんですが、当然聞けませんので、もう今回は逆に自分で言ってやろうと思って(笑)

でも、今回のWebリニューアルで発注側の立場になることを通じて、猿人のお客さんも同じはず! と再確認できました。自分達のビジネスを理解して、自分達と同じ目線を持ち、かつ外部のプロとしてのアウトプットをしてくれる企業を選ぶはずだと・・・。


こうして夜は更けてゆくのでした(Vol.4 終わり)

メルマガ登録

マーケティング、イベント担当者必見!
猿人メルマガの登録はこちら。

How can we help you?

リード獲得から
マネジメントまで任せたい

イベント立案から
運営まで任せたい

コンサルティングも
コンテンツ制作も任せたい

猿人があなたの丸投げを、受け止めます。