魔法の言葉 “前回ベース”

土谷 竜介

2018年もはや2月になり、12分の1が終わっちゃいました。
毎年思いますけど、1年って速いですよね。

自分的には、恵方巻はこの間食べたばっかりって感じちゃうんですけど…
でもそのくせ、「早く正月こないかなぁ。。。」なんて、都合のいいことを考えてたりもするので勝手なものです(笑)

でもこれ、仕事をしているときは、もっと激しく感じます。(多分これを読んでくださってる方も)

一年を通じてお客さんのマーケティング活動を支援していると、
「うわっ、もう次回のイベント出展申し込み時期! 空き小間確認しないとっ!」と焦ったり、
「今年もこの時期がやって参りました!」って嬉しい依頼をいただいたり、
はたまた「今年の年賀状のネタは○○でしょ~~?」なーんて予測されたときには、ネタバレしないように必死に取り繕いながらも、1年の速さを実感してたりします。

 

そんな充実仕事生活、もとい、目まぐるしくプロジェクトを回していると、毎年の案件だったり、定期的な案件をスタートするときに、「とりあえず、前回ベースで」って物事を考え始めてしまうことがあります。

「前回ベースで、リード獲得目標は3000で」とか(笑)

“前回ベース”の甘い誘惑

この「前回ベース」という言葉、なんてデンジャラスなワードだろうって、最近思うことがよくあります。

 

前回もやってるから勝手も分かるし、ノウハウも溜まってるから、経験曲線効果が効いて明らかに前回よりも効率は良い。慣れてれば慣れてるほど、テンポ良く、無駄なく、ある程度予測通りの結果が出せます。何ならプロっぽいとすら勘違いしちゃいます。

 

でもそれって、同時に怖い部分もありますよね。これだけ速いスピードでビジネス環境が変わって行ってるのに、前回ベースでやって、今このタイミングで本当に求められる最適な効果が出せるか?

って言ったらそれはやはり疑わしいものです。

 

思うに、前回ベース理論が通用するのは、

・前提条件が変わっていない

・かつ高い期待効果を維持できるのが分かってる

・さらに代替アクションの必要性もない

そんな時だけじゃないかなと。

 

この前提条件というのがとても曲者で、プロモーションする製品や商材だったり、その顧客価値だったり、その認知度や理解度や導入の程度だったり、ターゲット層やそのニーズ、取り巻くビジネス環境だったり、ターゲット以外のステークホルダーだったり、イベントやメディアプランの仕様だったり、得られるであろう効果の程度のことで、挙げ始めたらキリがないんじゃないかってくらいたくさんの前提条件があるはずなんです。

 

でも、どういうわけか、高い効果を維持できそう!

ってところだけに目が行っちゃって、前提がぶっぽり抜けちゃうんです。

 

惰性を回避、からの、目指せツーカー

もちろん、あらゆる前提条件を洗いざらいまな板の上に並べてたらそれこそキリがないし、限りある時間制約の中で成果を出さないといけない状況でそんな悠長なことはやっていられない。でも「いったん待った」の精神で、筋の良さそうなポイントを考えて行く習慣は必要ですよね。(MECEよりも仮説思考、的な)

 

「前回ああやってたから」とか「前回はこうだったので」って言葉が出たら要注意。それはただの『惰性アクティビティ』かもしれません。惰性の先に待つのは、クオリティの低下とマンネリ、モチベーションと成果の低下、そして最悪予算カット。

 

プロモーション支援をする自分達はもちろんのこと、依頼内容を決めるお客さんも同じですし、そういうところから一緒に頭を使わせてもらえれば、魔法の言葉の罠にはまらない知恵が生まれてくると思います。

そしてそこまで含めて“いつもの感じで!”ってノリでお仕事できる関係性を目指したいし、それってすごーく気持ちいい、本当のWin-Winってやつなのかなと。

メルマガ登録

マーケティング、イベント担当者必見!
猿人メルマガの登録はこちら。

How can we help you?

リード獲得から
マネジメントまで任せたい

イベント立案から
運営まで任せたい

コンサルティングも
コンテンツ制作も任せたい

猿人があなたの丸投げを、受け止めます。