猿人、イベント屋やめるってよ。
ローランド
皆様、ご存じかと思いますがコロナの影響でオフラインイベントが相次いで中止・延期になりました。
そのため見込んでいた案件がほとんどなくなったのですが、そんな中でもどうにか新しいやり方を見つけるために対策ミーティングが行われました。
これは、“なんだかんだイベント屋だった僕らがオンラインセミナーをやり始めた話”です。
読者の中でオンラインセミナーの実施を検討中だけど、どのように進めていいか分からないという方に読んでほしい記事です。※もちろん検討中の読者の方でなくても是非読んでほしいです!
-オンラインミーティング参加者:宇野、大田、渡-
宇野「おはよう、思いついた!猿人ではこれからインターネットを使ったオンラインセミナーをやることにしたからお前ら頼むわ。今日中にいろいろ考えといてねー。(ブチッ)」
大田「え!?」
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渡「・・・」
大田「どうしましょうか、宇野さんすぐに退出しちゃいましたね。僕、展示会かセミナーしかやったこと無いですし、オンラインっていうのもよく分かってないです。渡さんってたしかオンラインセミナーのこと詳しいですよね?」
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渡「・・・(パクパク)」
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大田「ちょっと音が聞こえないっぽいです(笑)」
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渡「ごめん、ミュートにしたまま喋っていました(笑)
まぁ、一応ですけど有事に備えてオンラインセミナーのことは勉強をしていました。」
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大田「おぉ、すごい!どういうのですか?」
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渡「まずオンラインセミナーっていうのは言葉の通り、 インターネット上で講演会とか研修会をやることです。
だから今までやってきたイベントとは違って来場者が遠方でも気軽に参加できるし、会場の収容人数とか気にしなくてもいいのがオンラインセミナーにしかない利点ですね。」
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大田「へぇー!今使っているこれ(Zoom)でも、なんか出来そうですね。」
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渡「はい、このZoomでも出来ます。他には、 ON24とYoutube LiveとVimeo、Webex、Shanon、Hangout、Teamsと。後は・・・」
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大田「(多すぎてよく分からないので。)もう大丈夫です!!
それと、どのサービスを使ったらいいのか教えてください!」
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渡「要件にもよりますが、考え方として2パターンありますね。
➀講演者が自宅から配信で完結するパターンです。
これならZoom、WebexなどいわゆるWEB会議システムならどれでも出来ます!使い方も簡単なのですぐに出来るはずです。講演者はWEBカメラ付きのノートPCから各自アクセスして配信してもらう形になります。
②スタジオや会議室から動画配信するパターンですね。
講演者が自宅から配信できる環境でない場合や不慣れな場合など、スタジオや会議室にメンバーだけ集まり配信する形式です。緊急事態宣言下では避けたい方法ですがやむを得ない場合、またコロナ収束後でも安心して実施できる方法です。
ちなみにこういう配信プラットフォームとは別に参加登録の受け付けやセミナーの概要を伝えるためのWEBサイトも必要で、チャットを使った質問機能などオンラインセミナーに特化したWEBサービスもあります。ZoomやON24などは配信だけでなくそういった登録サイトまで用意できるのが魅力です。」
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大田「なるほど。でもこういうのをお客さんに提案するとき、何を確認しておいた方がいいですか?展示会とかセミナーのときとは考え方はだいたい同じだと思いますが、この7つは事前に段取りしておきたいですよね。
➀ターゲットは明確か。
業種・職種・役職・企業規模・性別・年代はもちろん、ターゲットが現在どんな課題を持っているか、または課題が明確だけど打開策を模索している段階なのかこのあたりのフェーズもどのように想定しているか確認する必要がありますね。ターゲットが明確だと、集客のアプローチも明確に定められます。
②伝えたいメッセージはなにか。
仮に1時間程度のオンラインセミナーを開催したとして、様々な要素を盛り込み過ぎてしまうと結果的に伝わりにくくなってしまうので、それが起きないように今回のオンラインセミナーを通して、ターゲットに「1番伝えたいメッセージ」はなにか事前に整理しておきたいです。いろんなメッセージを発信したい場合は回数を分けて、1つ1つのメッセージやターゲットを明確にした方が興味を持ってもらいやすいでしょう。
③誰が講演するか。
これもオンラインセミナーの目的やコンセプトにもよるところです。業界自体の理解度を上げるために業界の著名人を招いて対談形式のセミナーにするとか、または製品の魅力を伝えるために社員の方が製品のプレゼンを行うのか。
オンラインセミナーが乱立してきているため、テーマ以上に「誰が」講演するのかは非常に重要な要素となっています。注目度の高いプロダクトやサービスを扱われている企業の場合は事情が異なりますが、一般的には有名な企業が事例講演を行う、著名な識者を呼ぶなど、自社社員だけでなくゲストを交えた方が興味を持ってもらいやすいでしょう。
SNSで有名な方や著名なインフルエンサーを起用し、数千名の集客を実現したオンラインセミナーも存在します。
④集客はどうするか。
集客には主に2つのパターンがあると思います。
●お客さまのハウスリストを活用したメール配信
これまでの活動で蓄積された既存の見込み顧客データに対してアプローチを図る方法です。
ナーチャリングがメインであればこの方法で十分ですね。
●オンラインメディアを活用したリード獲得
新規リードを獲得するためにメディアを活用して集客プロモーションを行う方法です。
オンラインセミナーの目的がナーチャリングではなく新規リード獲得である場合、ほぼ必須要件になります。
さらにオンラインセミナー視聴やアンケート回答を促すために、ギフトカードのプレゼントをするなどのインセンティブをつける方法もあります。
⑤登録はどのように受け付けるか。
BtoBの場合はオンラインセミナー用に登録サイトをつくって事前登録を受け付けることがほとんどですが、リード獲得が目的でない場合は誰でも見られる環境で配信のみのパターンもあり得ます。
⑥配信環境はどのようにするか。
講演者が自宅から配信を行えるのか否かも重要なポイントです。在宅勤務が増えてきたことから講演者も視聴者も自宅から参加するHome to Home Seminar(H2H)なんて言葉も出てきています。
自宅からの配信が難しい場合は費用を抑えるために自社の会議室の利用などをお勧めしていますが、難しい場合は外部の会議室を利用します。
それとセミナーの仕様面ですとオンラインセミナー上で求める必須機能の有無です。例えばアンケート機能やアクセスしている視聴者の滞在時間や離脱率など解析の際に確認しておきたい要件があるなら事前に確認が必要ですね。
⑦配信後のフォロー
これは僕らが直接関係することでは無いのですが、オンラインセミナーを通して獲得した新規リードに対する対応方法や優先順位を営業部とマーケティング部で事前に取り決めしておければスムーズなフォローが望めると思います!
セミナー後のQ&Aの対応でそのまま刈り取りしたり、次のCTA(別のセミナーや資料請求など)を用意しておくことで、継続的なアプローチが可能です。と言った感じですかね!
基本的な考え方はリアルイベントと近いので普段から慣れていることだと思います。それに使いたい配信プラットフォームとかは後で考えればよさそう。」
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渡「まさに大田さんのおっしゃる通りで、配信方法など仕組み的な部分はどうとでもなります。
オンラインセミナーが乱立する今の状況で最も大切なことは、お客様にとっていかに有益なコンテンツを作り出せるかという①~③のところです。誰が何について語ってくれるのか、お客様は自分たちの状況を少しでも上向きにもっていくためのヒントを求めています。」
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宇野「(ピコンッ)おう!いまどんな感じ?」
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渡「宇野さん!えっとですねー、カクカクシカジカ。」
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宇野「お前の話は長い!30字以内で説明して。はい大田。」
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大田「この記事の読んだ人が下のリンクからオンラインセミナー開催依頼の問い合わせしてくれます!(43文字)」
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宇野「そうか分かった。でも文字数オーバーしたからクビな」
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大田「今までお世話になりましたww乾杯!」
この後、3人は夜遅くまでオンライン飲み会を楽しみました。
株式会社猿人はなんだかんだイベント屋の会社でしたが、時代に柔軟に対応しオンラインセミナーのお手伝いもしています。展示会とセミナーのお手伝いをしてきた下町育ちの僕たちではありますが、お陰様でオンラインセミナーの依頼を多数いただきまして、集客から配信準備、事後フォローまでのノウハウや、集客効果を高め視聴者を飽きさせないコツなどの勘所がつかめてきました。
オンラインセミナーを企画したいけれどどんなやり方が効果的なのかわからない、似たようなセミナーが多く差別化の方法がわからない、他社がどうやっているのか知りたい、という方はぜひ下にある資料もご確認ください。
マーケティングプロモーションも大きな変革のときを迎えていますが、少しでも多くのお客様がこの状況を乗り越えビジネスを推進できるよう、私たちもできることをしていきたいと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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