社長! 猿人はなんでこんなにも「寄り添う」ことにこだわるんですか!?
MEMBER
猿人 代表取締役宇野 浩二(UNO Koji)
顧客の要望に全て応えたい一心で2007年に株式会社猿人を設立。以来、IT業界で圧倒的な介在価値を発揮する集団を目指し、時には自身も営業コンサルとして顧客の課題紐解きを担当。常に愛を持って誠心誠意支援する。
猿人 取締役土谷 竜介(TSUCHIYA Ryusuke)
外資系企業でマーケティングを経験後、2010年に猿人へ参画。ITを中心に多数のクライアントワークに従事し、現在は、クライアントのブレーンとなりどんな丸投げにも対応できる会社にすべく、企業としての基盤創りに邁進中。
「社長のプレゼン資料作成、よろしく!」「イベント企画したけど、あと全部やってくれない?」ーーー時には秘書、時には同僚として、クライアントのビジネスグロースのためならどんな丸投げも受け止め、徹底的に寄り添うことが猿人の真骨頂です。「立場や忖度なしに最良のパートナーであれ」という想いひとつで駆け抜けてきた社長の宇野と取締役の土谷のインタビューから〝猿人が丸投げを愛する理由〟を紐解きました。クライアントの困りごとに寄り添う『愛』こそすべて。
▼目次
「え!そんなことまで!?」丸投げエピソード・トーク
───今回は、社長の宇野と取締役の土谷のインタビューです。「いったい何なのその丸投げは!?」なんて依頼にも応えてきたふたり。噂の真相は? ということで、今日は「?はてな?ボックス」を用意しました。社内から寄せられたさまざまな丸投げエピソードを集めたので、ランダムに引いて、答えていただきます。
はい、よろしくお願いします!
いや〜、いろいろなこと、思い出すなぁ。楽しみです。さっそく、ひとつ目、行ってみますね〜!
「日本はまだマーケいないので、代わりにお願い」
───さぁ、これはどんなエピソードが?
これはよくありますね。
あるある。
猿人は大手のIT企業様だけでなく、外資系のスタートアップ企業様から「マーケティング支援をしてほしい」と依頼されることがよくあります。スタートアップ企業の場合だと、マーケティング担当者が日本にまだ不在という状況がよくあります。そんな時に、猿人が代わりにマーケティング支援をするというケースですね。
「マーケティングを丸投げしたい」という依頼は、やりがいもあるし、猿人のノウハウもあるから、我々の本領を発揮できる案件ですね。
───ひとえにマーケティング支援と言っても、やることはさまざまだと思いますが、どんなことから支援していますか?
もちろん、ケース・バイ・ケースですが、何でもやります。それこそ外資系スタートアップ企業は、日本に何もない状態ということがほとんどです。カタログも営業資料もないので、まずは名刺からつくって、営業担当者がセールスできるところから支援します。
それが整ってきたら、イベントやWEBサイトを計画することもあります。WEBサイトに関しては、グローバルでコントロールしていることが多いので稀ですけど。
あとはパートナー探しにも走ります。販路拡大のタイミングなので、一緒に売ってくれるベンダーが必要になりますからね。次第に、マーケティング施策まで入り込んで支援する、という流れが多いですね。
───マーケティング施策となると、明確な成果も求められるはず。前例がないので、KPIが本当に取れるのか、不安な部分もあるのでは?
いや、それはないですね。だいたいわかるので。そこは絶対に外さない。無茶なKPIではなく、確実に成果になり、無駄なく実施できるKPIを見極められます。
営業担当者が日本に一人しかいないケースもよくあります。海外のマーケティングチームに、猿人が直接プレゼンして、毎週定例で進捗報告して、OKが出たら実施する、みたいなこともありますね。
日本にマーケティング担当者がいないので、プロモーションの計画づくりまで踏み込むと、クライアントにも喜ばれます。日本の営業担当者にしっかり寄り添いながら、かつ本国チームが納得できる形で提案することが当たり前だと思って動いています。我々は徹底的にクライアントが目指している将来を想像しながらニーズを聞き取って、跳ね返す熱量が誰よりもあるので、そこが求められている理由だと思います。
「あの時のあれ、お願い。あれ。」
───これには、どんなエピソードが?
私たちはクライアントの丸投げを全力で受け止めたいと本気で思っているので、毎日チャットや電話で、どんなに細かなことでも聞き受けています。そうすると、雑談であれ、業務上のことであれ、「あの時のあれ」で、クライアントが何のことを言いたいのかわかるようになるんです。年間を通して密なコミュニケーションを重ねていくので、共通言語が増えて、付き合いも濃くなっていきます。
猿人をうまく使っているなぁと思うクライアントは、クライアント自身に時間がない場合に、自分のブレーンだと思って丸投げしてくるんです。自分に時間がないから猿人に丸投げする。年間プランもそうだし、一個一個のアクティビティ、プロモーション、イベントにしても、企画からターゲティングからその詳細、出演者やテーマ、タイトルに至るまで、どういう文脈で顧客を生むかまで全部。「企画しちゃったんだけど、考える時間ないから考えておいて」という具合に。
そうなると、クライアントのビジネスのことを私たちが誰よりも理解している状態になっているから、クライアントが社内に頼めないようなことも、阿吽の呼吸で猿人が受け止められるんです。
クライアント内部の人には頼めないけど、私たちには頼めるって言われることは、よくありますね。
「秘書が休んでるから、代わりに荷物取りに来て」
───もはや、社員じゃないですか(笑)。
そんなこともありましたね(笑)。これはクライアントからいきなり電話がかかってきて、「秘書が産休だから代わりに荷物取りに来て」と言われて、羽田空港まで取りに行ったという実話ですね。
───毎日コミュニケーションを重ねていたら、頼みやすい人に頼んでしまいますよね。それだけ濃いパートナーシップを築けている証拠でもありますね。
私たちは、ビジネスメリットやワークタイム、提供しているサービスの枠を超えて、人と人のお付き合いを大切にしてきました。どれだけ愛情を持って寄り添えるかというところは、自分自身がこだわってきたから、そこまで応えないと気が済まない、という感じですね(笑)。
営業スタイルという話でもなく、純粋に力になりたいという気持ちが勝って、行動してしまいますよね。みんなが、そういうスタイルで仕事を取ってこい! みたいなことはないですけど、寄り添うことを想う気持ちの強さは、猿人という会社の文化になっているかもしれないですね。
「ちょっと愚痴聞いて」
───これはどういうタイミングで?
日々の電話の中でもそうですし、クライアントと食事に行った時とか、最初は仕事の話をしているんですけど、気づいたらプライベートの愚痴とか、いろんなことを聞くターンになってます(笑)。嬉しい瞬間ですね。これは猿人の社員はみんな経験したことがあるんじゃないかな。
話しやすいパートナーであることは大事ですからね。
距離が近いことは私たちにとっても重要です。わざわざ愚痴を引き出しているわけではないけど、信頼関係ができているからこそ、いろんな話をしてくれるんだと信じています。社外の人間だからこそ「社内には言えない不安や愚痴を話せる相手」でありたいわけです。
それに、クライアントの「声」を聞けるのは、チャンスでもあるんです。話の内容が仕事の愚痴だったとしても、「明日は我が身」と思って気をつけようと学べることもたくさんあるし、会話からビジネスにもつながることもあるので。どんなことでも積極的に情報として捉えて、業務に活かしています。
話を聞いてほしい相手として選んでもらえるところが、猿人のキャラクターのいいところだと思ってますし、いいキャラクターがたくさん揃っていますから、僕も安心して社員のことを信用しています。
「家まで送ってくれない?」
───ここまで来ると、クライアントというより同僚ですよね(笑)。
猿人の社員がイベントの打ち上げで酔い潰れたクライアントを家まで送り届けたって話ですね。
もうね、この記事を読んだ人には、こいつら何を丸投げしてもいいんだと思ってもらいたい(笑)。
愛情をもってクライアントを支える「寄り添い力」
※編集部注:何をしているんですか...(汗)!
───「?はてな?ボックス」からのエピソード・トークはこの辺りまでとして、ここまでの話で「寄り添う」という言葉がたくさん出てきましたが、気になるのは、そうは言っても、寄り添えば寄り添うほどに効率は下がっていき、単刀直入に言うと費用対効果は下がると思うのですが...。
もちろん効率化は常に図っています。回転率が上がれば、クライアントに寄り添える数も増やせるので。その回転率をどれだけ早い段階で得られるか? と考えると、最初のうちにいかに関係を濃くできるかが、遠回りなようで実は近道なんじゃないかなと思っているんです。
まずは吐き出してもらわないと課題をしっかり見つけられません。しっかりと引き出すためにもとことん寄り添うことを大切にしています。
「うちの領域じゃないから対応しない」というスタンスは猿人にはないです。愛情をもってクライアントを支える「寄り添い」の姿勢は社員全員が大切にしています。
よくクライアントとの付き合い方を恋愛にたとえていますが、相手のことがいくら好きでも、誕生日や記念日に豪華なプレゼントをくれるだけの人よりも、豪華なプレゼントはないけど日常でのコミュニケーションや行動から愛情表現をしてくれる人に惹かれると思うんです。
それと同じで、日頃からクライアントに対して愛情表現をしっかりとして、相手の気持ちを汲み取ったり、気持ちを通わせ合うことが大切だと思っています。それが寄り添うことであって、相手の成長、仕事で言えばビジネスグロースを本気で思ったら、自ずとそういう行動になりますよね。
「寄り添う関係が築けて、恵まれている」。宇野と土谷の本音
───今回だけでは紹介しきれないほど、さまざまな丸投げエピソードが出てきましたが、なぜ猿人はこんなにも寄り添うのですか? 社長として取締役として、本音を聞きたいです。
シンプルにクライアントに喜んでもらうことが好きだからですかね。私たちの仕事はクライアントの反応をダイレクトに感じられるので、喜んでもらえると、気持ちがいいものです。「どんなことでもクライアントの困っていることに寄り添いたい」という気持ちを社員全員が持っていて、それが文化として脈々と受け継がれているのもうれしいですね。
普通のサラリーマンだったら対応しないようなことも、猿人カルチャーというか、考え方や価値観に共感して、みんながそれぞれの得意を活かして動いています。
社員が担当しているクライアントから「いろんな会社と仕事をしてきたけど、猿人がダントツで一番寄り添ってくれる」と言われて、素直にうれしかったです。そういう関係をクライアントと築ける仕事ができているって、恵まれているなぁと感じましたね。