マーケ施策あるあるシリーズ【展示会編】

阿部 晴佳
blog_サムネ-210

さて、いよいよ展示会もコロナ前の来場者規模に戻ってきましたね。

今回は、マーケ施策のあるあるシリーズ初回として、展示会ブースでやりがちな注意点についてご紹介します!

Q1:「盛況なブース」と「閑散としたブース」、その差はなーに?

どの展示会でも見られますが、遠目から見ても目立つ大手企業さんのブース。

造作に力を入れ、運営スタッフの人数も同じくらいでコマ数も同等程度なのに「盛況なブース」と「閑散としたブース」で分かれているように見えることがあります。

さて、ここで皆さんにご質問です。

下記の2つのブース写真、パッと見た印象で、どちらの方が人が多いように見えますか?

【 ① A 社 】
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【 ② B 社 】
210-image2

おそらく、 ② B社 の方が人が多いように見えたのではないでしょうか?

A社のブースは白ベースで、運営スタッフも白いトップスを着ています。
B社もブースは白ベースですが、運営スタッフはダーク系のスーツのようです。

ブース内にいる人数は、どちらも6名なのに何だかA社のブースは、ブースの色とスタッフの衣装が一体化してしまい、逆にガランとしているように見えませんか? この2つのブースの違いは、スタッフの着ている衣装の「色」だけ、なのに。


そう、「色」だけ です。(大事なので2回言いました)


同じコマ数、同じ造作、同じ人数なのにスタッフの衣装の色だけで雰囲気が変わりますね。

BtoB向けの展示会ではスーツの来場者が多く、盛況であればあるほどブース内が暗いトーンになります。

つまり白を基調としたブースの場合、来場者がたくさんいると外から見た際に床や壁の白い面が埋まることで盛況具合が際立ちますが、逆にブース内に人が居ないと至るところにある白が際立ち、ガランとした印象を与えてしまいます。

ブランドカラーを大々的に利用したデザインはよく見かけますが、造作や衣装まで色の偏りが強いと逆に賑わっていない、近寄りがたい印象を与えてしまう可能性があるので注意が必要ですね。

ただスタッフも全員スーツとなると賑わっているブースでは「来場者とブースのスタッフと見分けがつかない」ということになりかねず、機会損失につながるため、来場者とスタッフの服装は異なるものにすべきかと思います。

とはいえ、こんな形も避けるべきです。

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ブースの説明員と思しき方々が、ブース内外で入ろうとする来場者を「逃してたまるか」といった眼差しで狙っているように見えませんか? そう、これぞ展示会名物、立ちはだかる営業マンの壁!(ガクブル)

明らかに接客する説明員の方が来場者よりも多いブースは、来場者に入りづらい印象を与えてしまう可能性があります。

大きなブースでは、必然的に説明員の数も多くなってしまうかと思いますが、予め持ち回りの時間枠を設定したシフトを策定し、担当時間帯以外は会場内を回遊してもらう等の工夫をされるとよいと思います。

Q2:そのデザイン・・・依頼先、間違えてない?

怖い話じゃないですが、たまに見かけます。

なぜか、読めない壁面/パネルの文字・・・

210-image4(画像は AIで生成されたものです)

普段、紙媒体やバナー等のデザインをされているデザイナーに壁面グラフィックやパネルをデザインしてもらったのか、自社で作成したものを印刷したのか、とても読みづらい OR 全く読めない壁面やパネルをときどき見かけます。

特に社内にデザイナーが在籍する場合、デザイナーの方も依頼された以上、一生懸命頑張ってくださるかもしれません。

しかし、マーケティング領域と同じく、デザインの領域も広いため、すべてのデザインに精通している方はそうそういません。

このため、展示会ブース壁面のデザインを依頼する際は、「展示会ブースの壁面グラフィックデザイン」ができるデザイナーに依頼するのが得策です。

展示会慣れしていないデザイナーさんにお願いしてしまった時に起こる「あるある」は、下記の通り。

  1. 文字が細かすぎて読む気が起きない
  2. 一見かっこいいデザインだが、来場者目線では読みにくい(結果、読まれない)
  3. 照明が加味されていない場所にキーメッセージが配置されていて、全く目立たない
  4. 照明器具が付く位置に文字が被ってしまい、肝心のメッセージが見にくい
  5. 文字の位置が高(低)すぎて読みづらい

とはいえ、壁面とカタログとパネルなど、たくさんの制作物があるのに制作物に合わせて異なるデザイナーに依頼するのはめんっ・・大変ですよね。

そのようなお悩みをお抱えの方は、猿人ですべて引き受けますのでこっそり<こちら>からご相談ください。

Q3:プレゼンブースは、席を設けなければならない?

210-image5(画像は AIで生成されたものです)

これは、ありがちですね。プレゼンテーションブースの椅子は必須ではありません。

「(椅子を置かないと)お客様に失礼だし、聞いてもらえないでしょ!」と思った方、挙手してください。

はい、違います。

もしも自社のプレゼンテーションブースで「来場者にはゆったりと休憩がてら見てほしい」などという心遣いで椅子を設置しようとお考えの方がおられましたら、逆効果になりえるため、下記を参照してください。

まず椅子を設置することで来場者は「座らないといけない」、と心理的ハードルを高める危険性があります。

これに加えてブースの奥手にプレゼンブースを設けると、「入ったら最後、逃げられない・・」と思われてしまい、さらに危険です。

そんな状況で「Q1:「盛況なブース」と「閑散としたブース」、その差はなーに?」で記載した躯体とスタッフが同化した配色のブースになっていたら・・・

来場者の心理的ハードルを高めまくった結果、プレゼン時間になってもガラガラなんてことに・・・

考えるだけで震えが止まりません。

最近の展示会では、プレゼンブースを設ける企業が増えており、よく見かけるのでご認識の方も多いと思いますがプレゼンブースは「開口部の角」がベストです。

立ち寄るつもりがなかった方も「(なんだろう)」くらいの無意識の領域でちょっと足を止めてもらうことを狙いましょう。

展示会場には1日では回り切れないほどの企業がブース出展しています。来場者は、目の前にあるブースをチラ見しながら、「このブースは自分にメリットのあるのか?」を、目の前を通過するほんの一瞬のうちに見定めていますし、プレゼンもなるべく短時間で要点を把握したいと考えている傾向が強いです。

※注※業界特性や顧客特性によっては、座席を設けて長時間セミナーが正解となる場合もあります

まとめ

まだまだたくさん「あるある」がありますが、思ったより長くなったので今日はここまでにしたいと思います。
今後、他の施策でも「あるあるシリーズ」を展開していきたいと思いますのでお楽しみに!

 

 

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