みなさん、こんにちは。
急に秋がやってきて、身体が驚いているうちに繁忙期が始まりました。
夏の間、オフィスにいることが多かったメンバーも、現場に出ることが増えています。
さて、今日はタイトル通り、「餅は餅屋」の話をしたいと思います。
マーケティング施策を成功させるためには、施策に応じてさまざまな専門的な知識とスキルが必要です。
しかし、弊社には、デザインやプログラミング、映像編集、施工などの専門業務を遂行する部署はありません。
その代わりに、たくさんの協力会社=その分野のプロがいます。(※猿人はディレクションのプロ)
したがって、案件のご相談をいただいた際には、目的を達成するための企画を立案するとともに、最適なチーム編成を考えるのがまずはじめの私たちの任務です。
クライアントを含む、案件に関わるすべての人に対して、其々が本来注力すべきことに全力投球できる環境を提供し、得意とする分野で能力を最大限に活かしてもらうことで、最高の結果を得ることができると考えています。
ということで、「餅は餅屋」=「仕事を任せることの重要性」について、弊社内で議論されているポイントを詳しく掘り下げてみました。
1.専門知識と経験
その分野において長年の経験と専門知識を持っている人と持っていない人が同じ業務に取り組んだ結果、前者の人が短い時間でより優れた成果を出せる可能性があるということは想像がしやすいと思います。
例えば、新規のお客様からイベント開催の相談を受けた場合、イベントの企画・運営に長けたディレクターは、来場者が会場まで到着するまでの経路、会場から受付、各セッションやブースへの最適な導線を会場のキャパシティなどを考慮し、クライアントが求める要件を満たすことが可能です。
また、より上流へ目を転じれば、そもそものKPIが妥当か否か、適正なストレッチレベルなのか否かを、豊富な経験と実績をベースに判断することができます。
これにより、想定されるリスクを事前に取り除くことができます。
2.リソースとネットワーク
同業種や業界で横のつながりがあるように、専門職にも幅広いネットワークがあります。
彼らのネットワークを活用することで、必要なリソースをタイムリーに獲得できます。
例えば、開催するイベントの規模が大規模すぎて、普段お願いしているカメラマン1人では対応しきれないケース。
この場合、新しく追加のカメラマンを探すこともできますが、いつものカメラマンさんの横つながりのある別のカメラマンさんで、「この人なら安心して紹介できる」と太鼓判を押してもらえる方を紹介してもらうことが最適です。
(弊社では常に新たなパートナーとの出会いも大切にしています!)
3.コスト効率
外部に仕事を依頼することは、社内リソースで対応するよりもコスト効率が高いことがあります。
例えば、外資系企業のローカルオフィスは、どの部署も少数精鋭で構成されることが多いです。
マーケティング部も例外ではなく、スタートアップでは「ひとりマーケ」なんて状況も決して珍しくはありません。
本国にはマーケティングの各機能の専任チームがありますが、日本には個々の役割を担うメンバーがおらず、アセットこそ本国から提供されど、ローカライズを含む各施策の実行をすべて兼務しているということがあるかと思います。
兼任ができる人は非常に優れた方ですが、その方のインターナルコストは非常に高いはずです。
「業務で忙殺」状態は、結果としてコスト効率の低下を招きますので、早急に対策を検討すべきです。
4.パフォーマンス効率
外部に仕事を依頼することは、社内リソースで対応するよりもパフォーマンス効率も高くなります。
昨今のマーケティングで必要なスキルは、本当に多岐に渡ります。
デジタルマーケティング、イベントマーケティング、コンテンツマーケティング、MAやAIなどの最新テクノロジーの活用、そして戦略思考でマーケティング全体をオーケストレーションするスキル… とてもではないですが、ひとりのマーケティング担当者が実行までを網羅することは不可能です。
マーケティングスタッフがいるからといって、すべての実務で内製を強いるようなマネジメントは、結果的に低いパフォーマンスしか生みません。これも早急にテコ入れを検討するべきです。
5.専念できる時間(評価に直結!)
外部に仕事を任せることで、マーケティング担当者は戦略の策定や分析など、本来の役割に専念できます。
自分「でも」できる仕事に手を取られていると、自分が本来「すべき」仕事ができなくなるだけでなく、どちらのパフォーマンスにも悪影響を及ぼしかねません。
自分「でも」できる仕事は、他にもできる人がいるということです。
自分「でも」できる仕事をいつまでも抱えると成長が阻害されるかもしれません。
最後に「餅は餅屋」仕事を任せることは、プロジェクトの成功と効率性を向上させるための戦略のひとつです。
予算やリソースなど考えなければならないことは山ほどあるかと思いますが、貴方がマーケティングの「成果」にコミットするなら、自らの役割に専念するために「餅屋」と連携をすることは、よりスケールの大きい結果をもたらすことに直結するでしょう。