掟破りの猿人流展示会プラン

展示会
罍 新一  2018.02.20

あれは、2012年の5月、東京ビッグサイトで開催された、とあるIT系の大きなイベントでした。

施工などもほぼ終わり、さぁ明日からいよいよ会期!と、疲れ切っていた火曜日の夕方にその事件(?)は起きたのです。

主催者事務局の方が、分厚いファイルを手にブースにやってきて、こう言いました。

 

「このままではレギュレーションに違反しているので、会期までに必ず対応してください。」

・・・・・・・・・。

「ええええええええええええ!うっそーん!」

あの時の衝撃はいまでも忘れません。晴天の霹靂、阿鼻叫喚。

一瞬、時が止まり、汗がダラダラ、もうどうしていいかわかりません。

いまさら言われても、、なんとかならないですか?

数十分にわたり粘ってはみたのですが、その分厚いファイルの一文を見せられて、

 

「規則は規則ですから」

こちらのブース、はじめて猿人をご採用いただいたお客様。

数年前から、ご出展していればご挨拶と研究のためにブースに通い、この年にようやく提案のチャンスをいただき、初の提案にも関わらず、ご採用をいただいたのです!(自慢)

そして、その採用いただいた際にとても評価いただいたのが、ズバリこの“レギュレーション違反”だったのです。(もちろん、ご採用当初は違反でないと信じていました)

そのお客様からのご要望は、

「ブースも大きく(24小間)、多数の出展製品があるので、コーナーによって集客の優劣が発生することは不可避。どんなにメイン導線に面していても、内部までの距離が遠くなればなるほど、小間内部へ誘導できる数の限界(≒接客数の限界)があるのをどうにかしたい」

というものでした。

このどうにもならないボトルネックをどうにかできないかと、

2人座っても少し狭いMTGテーブルに、4人が集まって作戦会議です。

あーでもないこーでもない、、もう飲み行こうぜ。ハラヘッタ。と決定的な何かが探れていなく、煮詰まりだした頃に、猿人が誇るアイデアマンが一言こう言ったのです。

 

「もうさ、ブースの中にメイン通路作っちゃおうよ」

 


まだ、猿人ロゴが古い

 

晴天の霹靂、阿鼻叫喚。

うわ、ベストソリューションみっけた!!このコンペ取れたぞ!!

そう、本当にブースの中にメイン通路とメイン通路をつなぐ、抜け道を作ったのです。

「渋滞中の抜け道的発想」「4面解放ブースを6面解放に」

そして、その通路は来場者から見たらあくまで小間内導線でなく、会場導線に見えるように演出しよう!

 

ということで、その抜け道に、カーペットを敷かなかったのです。

とても面白いアイデアで猿人らしいと評価いただき、そのプランをご採用いただきました。

が、しかし、このカーペットを敷かなかったのがレギュレーション違反。その結末は前途の通りです。

で、どう対応したかって?

「必ず床を敷け」という規定でしたので、敷きました。

ただし、展示会でよく使われるパンチカーペットでなく、カッティングシートを床に。

 

「床ってパンチカーペットである必要ないでしょ?会場の床の色に一番近いカッティングシート貼ろうよ」

これが、またすごくいい。境目こそハッキリと違いがわかりますが、むしろこっちの方がいんじゃないかというクオリティ。最後の抵抗。諦めない力。

突然の申し出にも関わらず、施工をしてくれた協力会社の皆様のおかげで、無事に会期を迎えることができました。

そして、作戦は見事に功を奏し、抜け道を使う来場者が。あの瞬間は涙が出そうになりました。

 

おしまい

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