猿人(代理店)の取扱説明書 ② ~RFP(提案依頼書)にみる、にんげんだもの(みつお)~

猿知恵
うの こうじ  2018.07.23

*ここで書く「RFP」とは「クライアントが弊社に依頼したいことを説明する資料」の意です。

 

 

さて、第1回では我々がいかに感情で仕事をしているかを赤裸々に?お伝えしましたw。もちろんビジネスですから、単純な私的感情(生理的やなんとなく好き嫌い)だけで脳やリソースの活動量が上下するわけではありません。そこには一定の共通点があると考えています(お客さん側に)。

 

 

わかりやすく「イケてるお客様」の一例として、かなり具体的なところから入らせていただきますと、

RFP(提案依頼書)が無い(あってもボンヤリしてるorテキトー)

これ、「担当者がいい加減なんじゃないか」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、それも含めて“イケてる人”は結構共通してそんな感じなのです。真意は下記の通りです。

 

 

1.そのプロジェクトに対して明確なコンセプトとゴールを持っている
(枝葉の情報はどうでもいい)
2.資料が無くとも端的に伝えてくれる
3.代理店側の意見を取り入れながら、その場で骨子を作り上げていける
4.提案を欲している(自分の固定概念を事前に注入したくない)
5.そもそもRFP作ってるほど暇じゃない

注)大企業などでRFPが事前承認に回る場合はあてはまりません(逃)。

 

 

一方で、あまり書きたくありませんが、「イケてない人」の共通点は、やはりその逆なのです。

 

 

1.すでに担当者の中でやりたいことが固まっている
2.どこの代理店に依頼しても誤差のプランしか生まれないような綿密な提案依頼(というか発注指示書レベル)
3.細かい依頼指示はあるが、重要であろうターゲットやテーマ、コンセプトが欠落してる
4.オリエン資料のデザインが無駄に凝ってる
5.オリエン時に資料を一語一句読み上げる(こちらはPCでメモを取っている風でメールチェックする時間が生まれるので助かります。)
6.ギャグセンスが無さそう(個人差アリ)

 

 

このように書き出してみますと、かなり明確な共通点(違い)がおわかりいただけるのではないでしょうか。われわれがどちらのお仕事に気持ちが傾いてしまうかはお察しいただけるかと思います。そしてわれわれにとって重要なのは、「そこに提案の幅があるのかい?」なのです。

 

 

「だって、もうやりたいことガッチガチに決まってるじゃん。」なら我々の脳はせせらぎの如く静かに流れ作業と化します。貴方の意図に沿うように(外れないように)することがミッションとなり、「これは貴方の自己満足であって、ニーズにハマってないよな。ハマってないんだぜ、You。」って心でつぶやきながらも、淡々と仕事を進めていく。気がつくと思考停止しているんです。自動販売機と一緒ですね。たまに売り切れになります。

 

 

上記の二者の差って、社内の上司・部下の関係や新人教育の話に似てませんか?ターゲットを与えつつも個性を大事にする上司自分のコピーを作ろうとする上司。どちらも相性によってはともに成長し、成果を残すことはできると思いますが、前者の上司の下で働きたいと願う部下が多いはずです。明確な目標設定をして適切なアドバイスをしつつゴールを目指す。部下はゴールに向かってチャレンジする裁量権を与えられて場数ごとに成長していく。上司はそれを俯瞰して見守る。

同様に、われわれ企画屋は自ら企画してナンボ。それを評価してもらって、結果が出てこそ満足感に浸れる。なので、お客さんが考えた綿密なプランを実行するだけのお仕事、つまり「お客さんの考えのコピー仕事」には熱が入らないのです。「猿人さん、これどう思う?」の一言が我々のエネルギー源ですよ、マジ。

 

 

■勇気を持ってはじめての○○

「業者の考えてることなんかアテにならねーから、全部組み立ててんじゃん。」というのが代理店に委ねられない理由のひとつかもしれません。思い切って一度任せてみませんか?

・RFPを作らず、ディスカッションベースのオリエンテーションをしてみる(伝えるだけの場にせず、その場で代理店側の意見を聞く)
・ゴールをしっかり伝える(結果が明確になる)
・マーケの考えだけじゃなくて、営業や社内の意見もそのまま伝える(俯瞰した意見が欲しい)

 

 

それで代理店がその場でどういう質問をしてくるのか、どういうディスカッションが繰り広げられるのか、結果的に自分が時間をかけてつくっていたRFP有無の違いはどれくらいあるのかを是非比較してみてください。おそらく代理店側は本来RFPに必要であろう情報を聞き出すために必死に質問してくるはずです。となると、RFPなんか事前に無くとも彼らは情報を持ち帰っていくんだな、ってことに気がつくはずです。さらには、そこには貴方が気づかなかったアイデアやヒントも出てくるはず。こうしてコミュニケーションは生まれていくのです(実際に弊社がお付き合いが深くなるケースは初回ミーティングでなんとなくわかります)。

 

 

これを書いてると、あの人との出会いはこんなだったなとか、あの人と飲みに行きたいなーとか、いろんな人の顔が思い浮かびます。

 

 

が、そんな関係が5年も10年も続くと丸投げも甚だしくなってきます。それこそ愛情の裏返し(良好なパートナー関係)なんだと受け取り、日々精進しております。

 

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